【ブロックプリントの魅力】
イギリスのブランドGP&J Bakerには「ブロックプリント」という技法でデザインされた生地がございます。
ブロックプリントは、木版を使って手作業でプリントしていく技法です。具体的には、手彫りで緻密な模様が施された木版で、スタンプのように布に染料を押していきます。「プリント」と聞くと今や機械で行うデジタルプリントが一番に思い浮かばれますね。手作業で木版を押していく技法は非常にアナログな方法と言えますが、一体どのくらいアナログなのかというと・・・
木版印刷の源流をたどると、7世紀の中国において、すでに緻密な木版の印刷が行われていたようです。約1500年も前から人々が営んできた技術ということになります。もっと驚くことに、手彫りの木版を使って布にインクを押し付けていくブロックプリントはインドから始まり、その起源は紀元前に遡るのではと言われています。
気が遠くなる歴史を持つブロックプリントの技術が、今も伝承され存在していることに驚く方も多いのではないでしょうか。今回は、今もなお人々に愛され、魅了するブロックプリントの生地をご紹介いたします。
◆GP&J Bakerの「ARTISAN」というコレクションは、ブロックプリントの技術が活かされ、繊細でチャーミングな生地に出会うことができます。機械では出せない人の手で生まれた味わいや温もりが感じられます。
「MADRON」(品番:BP10561.1)
こちらの「MADRON」は、ダイヤが連なる幾何学的な模様ですが、ブロックプリントの技術を使うことで柄の写り方が微妙に異なり濃淡がうまれて、ゆらめく水面のようにも見えます。単調な柄でもブロックプリントだと味わいが出るのがポイントです。
「POLPERRO」(品番:BP10556.3)
こちらの「POLPERRO」は全体的には大きなストライプ柄です。クラシカルな植物模様の正方形の木版を使ってプリントされています。このような細かい模様の木版が存在することに驚きですね。そして、柄同士のつなぎ目がほとんどわからないことに技術の高さを感じます。
「GP&J BAKER(ジーピーアンドジェイベーカー)」
※ OFFICIAL WEBSITE こちら!
他にも兄弟ブランドであるBaker Lifestyleというブランドでもブロックプリントのファブリックがございます
シンプルな柄であっても色の濃淡の違いや絶妙なズレにより、二つとないファブリックがうまれるのがブロックプリントの魅力です。機械からうまれたのではなく手間ひまかかった職人の手によってうまれた、という点も長く大事に使おうという愛着がわいてきますね。長年、人々を魅了してきたブロックプリントを是非お手に取ってお楽しみください。
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