最近街を歩いていて思うことがあるのです。
『この家、窓が無い!』
『あれ、この家も!』
『あの家は小窓だけ…?』

窓を無くす傾向にある理由として、下記のことが挙げられます。
- (1)断熱性を高くしたい
- (2)周囲の目線を遮りたい
- (3)防犯性能を高めたい
- (4)北面等で日当たりが望めない
- (5)窓自体が高額
- (6)窓廻りアイテムも高額
まず(1)は冬の寒さが厳しい日本ですから、気密性を高めて断熱性を高くするには熱を逃がしてしまう窓は少ない方が当然良いわけです。昨今、全館空調システムやオール電化の普及で電気代が馬鹿にならないので無駄なエネルギーを使わないように熱の逃げ道を無くしてしまおうという考えですね。
次に、(2)の周囲の目線を遮りたいという理由は、特に都心部や住宅地で隣の家と密接している場合、プライバシーが気になるのでカーテンや雨戸を閉めっぱなしにするのであれば、最初から窓はいらないと思ってしまいますよね。(3)の防犯性能については住宅犯罪のほとんどが窓からの侵入といいますから、リスクを回避したいという気持ちは当然です。
では(4)の日当たりについてはどうでしょう。建築基準法では床面積の1/7以上の採光がない居室は認められていません(一部例外有り)。ということは一見窓が無い家のように見えても天窓や中庭に面した窓などから採光しているのかもしれません。
(5)の窓自体の値段ですが、窓を作る場合周りに下地枠をつくり、サッシをはめ、化粧をするので当然手間も材料も増えてきます。大きなサッシは20~50万円くらいするので、いくつもつけることは難しいですよね。また、大きな窓を作ると家の強度が落ちますので、柱を設けたりして補強しなければいけないこともコストアップの要因です。
そしてやっと私たちの出番であるカーテンやブラインド等の(6)窓廻りアイテムは本当に種類も値段もピンキリで、安いものだと数千円~、高いものでひと窓数十万~百万円近くすることもあります。後回しにされがちなアイテムなので、カーテンってこんなに高いの?!とびっくりされることも少なくありません。
では、窓がないことの具体的なデメリットをお教えしましょう。
1、日当たりが悪い!住んでから暗いと感じる。
2、風通しが悪くなり、カビが生えやすくなったりする!
3、景色がない!外から見えないということは、こちらからも見えないということ。
やはりお部屋には適度に窓があるべきだと考えます。これは私が窓廻りアイテムを売る側の人間だから言っているのではありません。むしろ売る側の人間だからこそ見えてくるものがあるのです。実際にお客様宅に採寸に伺った際にこんなことがありました。
お部屋に案内され、日中確かに明るいのですが、妙な違和感が…。見るとお部屋の上方に細い横長の高窓があるだけなのです。壁紙も濃いグレー系でお選びになっており、私は失礼にも『牢屋みたい…』と思ってしまいました。もちろん入ったことはないですけど(笑)。明るさはあっても四方が壁に囲われていると圧迫感や閉塞感を感じてしまうのですよね。
窓は、光を取り入れ、風を取り入れ、また景色を目に取り入れてくれます。季節の移ろいを感じ、外の様子を眺めたり、雨音に耳をすませたり…。なにより、お日様の力は偉大です。ぽかぽかと温かい日差しを届け、前向きで幸せな気持ちにしてくれます。
これからおうちを建てようとお考えの皆様!実際に設計に携わる皆様!私は声を大にして言いたいのです。『 ぜっっっったいに窓はあった方がいい!』
そして窓廻りアイテムに困ったら、ぜひ弊社にご相談くださいね(笑)。
※こちらの記事も併せておススメです。
11/22:【寒さ対策!冬の窓周りご提案ポイント】
3/2:【ブラインドの種類と選び方】
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